"NY spring 2004"

SWITCHの企画でNYのアート、ミュージックの取材をした。今回は、一緒に来ている宇川直弘氏とDJムードマンの同行取材でもあったのだが、かなりの密度で、様々なアーチストに会うことができた。そのバックステージを日記風でお送りします。

一日目
カーパークのToddにレコードを45枚選んでもらいインタビュー。相変わらず、ナイスガイで、嫌な顔一つせず選んでくれた。Tシャツセレクションまで見せてくれる。その後、宇川直弘氏とDJムードマンのショウへとトニックに駆け付ける。日本人が多かったが、アメリカ人もちらほら来ていて、初めて見る日本のVJにみなさん興味を示していたような。私はその後、!!!/Ratatat/Doubleのショウヘ。

2日目
Black diceのHishamくんの取材。家に大きな犬がいて、撮影機材をしっぽでぶんぶん殴るという事態に見舞われたが、なんとか無事に救出。その後、Transplantギャラリーへ、明日のショウのセッティングを撮影に。が、まだ全然できていない。先にAnimal Collectiveの取材へ。Black diceとAnimal collectiveのベネフィットショウで、Animal collectiveは今日一日だけNYに滞在するという忙しい所をキャッチ。他にも取材がきていて、2人に分かれて、DaveとBrianに話を聞く。話を聞いている間もビールを離さないBrianと、ギターを離さないDave。写真撮影に他の2人を待っている間、なんと、アンソロジーの創設者ジョナス・メカスが出てきて、フォトグラファーに話しかける。が、何言っているか理解不能。"2004年がなんとか、"とか。謎だ。シャッターチャンスは逃したが、Animal collectiveの撮影は、無事に進む。終わって、Trans plantへ。やっぱりまだまだそうだ。今日は一日かかるかなー。

3日目
オープニングは6時から。6時過ぎに来てみると、なんとまだ準備中。急いで、お手伝い。切ったり、貼ったり、並べたり、掃除したり、、、。1時間遅れて会場。ブラックダイスのHishamくんやTokionのAdamなどの知り合い、スポンサーの方々、フライヤーを握りしめてきてくれたアメリカ人や、久しぶりにあう友達もいてなかなか盛況。"なぜコーンとケナフ?"という質問を受けまくりの宇川さんが一人一人に説明しているのがおかしかった。そして、down town 81でもお馴染み、マドンナの"ライク・ア・ヴァージン"のスタイリストでもあるmarie paulも駆け付けてくれた。そして、インタビューの約束、James Chanceまで連れて来てくれることに。

4日目
昨日の夜まで、連絡がつかず、飛んじゃうかも、とヒヤヒヤしていたインタビューだったが、Gang Gang Danceのbrianとやっと連絡が取れた。アーティスティックで上品なカーペットが引いてあり、いい具合にごちゃごちゃして、そこら中に作品がおいてある。brianが日本からおみやげに買ってきた豆絞り(暴走族がよく巻いている"神霊"という文字入り)がLizのお気に入りだそうで、巻いている写真を無邪気に見せてくれる。今日も、やはりタオルを頭に巻くLiz。オファー通り、レコードをリストアップしていてくれる。かなりマニアックなものや、自分の前のバンドなども混じっている。地下のアートスタジオでも撮影。その後みなさんは、サウスブロンクスにあるローラースケートディスコ(?)へ。

5日目
今日は、Marie paul とJames Chanceのインタビュー。私は同行していないが、9Fでとても眺めが良い、すばらしいロケーションにあるとの事。が、James Chanceはばっちりだが、Marieがばたばた動き回っていて、インタビューにならず、明日もう一度インタビューに出向くそう。その後は、Gerald Malangaの自宅へ。アンディ・ウォーホールの一派でもあり、写真家でもある彼の家には、かなりのお宝が眠っていた。私の友達でもある奥さんが全ての通訳を請け負ってくれた。最初写真撮影をし、Geraldのお気に入りというコーヒーショップへ。そこで、閉店まで話し込んだが、まだ聞き足らずということで、家に帰ってもう一度インタビュー。ビールを買い込み、2時頃まで永遠話し込む。うーん、全部で5時間ぐらいしゃべってない?
ラストディ作品取りの後、Lex recordsのTesのインタビューへ。少し早くついたので、Tesに電話すると、ちょうど家に帰る途中だとか。雨も降っていたので近くのカフェへ。その途中にTesらしき人を見る。手にはスーパーの袋とレコードバック。うーん、と思いつつ、カフェで30分ぐらい時間を潰す。いつのまにかTesから"今着いたから"、と心配してくれたのか、2回も留守電が。彼の家は、とてもきれいに整理されていて、趣味のいいアンティークな家具に、さりげなく絵も飾ってある。もちろんレコードも。"何か飲むかい、ジンジャーエール、オレンジジュース、クランベリー、ミネラルウオーターなどがあるけど。とポテトチップス等のスナックも用意。さっきの男の子はやっぱりTesだ。スーパーの袋はこのおもてなしセットだったのね。しかもレコードも楽しそうに、自分の持っているものを全て引っくり返して探してくれた。うーんナイスガイ。インタビューも滞りなく進み、写真撮影もばっちり。暫くすると、ヒューマンビートボックスのアフラが登場。彼とはNYに来たときから仲がいいのだそう。Danger Mouseの"Grey Album"をうれしそうに彼に見せているTes。その後は、Raptureのショウヘ。Roselandというかなり大きなホール。着いたところで、ちょうどMoodmanたちと合流。中に入ると、厳重な鞄チェック、コマーシャル的な物販、1stの"Mirror"も普通に売られている。写真撮影は、フラッシュもOK。が、最初の3曲までは一人のカメラマンのみ、後に他のカメラマンがステージの前に集合。何か取り合いみたい。新曲や昔の曲など、いろいろやっていたが、とてもエンターテインメントなショウだった。前列の女の子なんて、キャーとか、まるでアイドルだ。アフターパーティーがあるとかだったが、結局、みんなで飲みにいく。お疲れさまー。


この模様は SWITCH 5/20発売で